役割分担や球数が大きい!プロ野球で先発完投型が減った理由
プロ野球の投手において昔は先発投手が一人で投げ切る完投が多かったですが、近年は減少傾向にあります。その理由の主な原因として考えられるのが役割分担制というのが大きいです。
どういうことか詳しく説明をしますと、昔は先発投手が打たれたりしなければ投げ続けていました。交代は失点をする、セリーグで言えば攻撃時に投手に回り、やむなく代打でということぐらいです。
しかし、近年は中継ぎと抑え投手という終わりの2イニング、または3イニングを2人から4人でリレー式に投げることが主流です。
リレー式にするほうが先発投手は6イニングまでと計算して投げることが出来、力配分もスタミナ面も完投に比べると楽に投げることが出来ます。中継ぎや抑えに関しても先発ほどのスタミナがない投手や、左打者にのみ得意とする投手など、活躍できる投手の幅が増え戦力の幅も増えます。
相手球団からすると的が絞りにくくなるだけでなく、1イニングだと全力で投げられるために打ち崩すのが難しくなるということも大きいです。
このことから、各球団とも先発から中継ぎ、抑えという形を毎年作っているというのが現状です。
もう一つメジャーリーグの影響も少なからずあり、近年は球数を考えて交代というのも多く見られます。基本的に100球というのが考えられていて、力のある投手やチーム事情により差はありますが、抑えていても交代というシーンが多いです。特に抑えがしっかりしているチームはエースでも交代されることがあります。よって先発完投型は現在のプロ野球では稀な存在になってきています。