メジャーリーグのように代理人が年俸交渉をするようになった
プロ野球には年に一回の契約更改があります。この場で年俸が確定します。日本では選手個人で交渉を行うことが一般的でした。
しかし、日本人の奥ゆかしい性格から自分のチームでの活躍を主張することが得意ではありません。そのため、選手が契約更改をする際の手助けとして代理人制度が導入されました。
代理人制度は2000年から始まりました。代理人は日弁連の弁護士に限定し、一人の弁護士が担当する選手は一人と決められています。
代理人制度に対して、交渉の場に代理人がいるのは違和感があるなどの批判的な声もあげられます。しかし、自己主張が得意ではない普通の選手にとってはフェアな交渉を進める上で必要であると考えます。
代理人の力量が今後の選手人生を左右することがあるようです。代理人は交渉の矢面に立つことだけが仕事ではありません。代理契約をした選手の試合を全てチェックし、全ての基礎を調べ、選手や球団との信頼関係を築いた上で弁護士としてのノウハウを生かして契約更改に挑むのです。代理人は誰でもいいというわけではなさそうですね。選ぶ側も慎重にならなければなりません。
日本人選手がメジャーリーグに移籍する際、ほとんどケースでアメリカの代理人に委ねられます。アメリカでは年俸の良し悪しによって選手の評価が決まります。とんでもない額の契約がなされていると感じますが、ほとんどが代理人の力量によって決定されているようです。
ただし注意をしなければならない点は、契約更改の後は代理人に見捨てられることもあるということです。代理人も仕事なので、お金にならないことはやりません。